ライフルの見た目で拳銃用の弾を使うものをPCC(ピストルキャリバーカービン)といい、IDPAにはPCCを使うディビジョンがあります。
PCC、正直何のことかわかりませんでした。「長物でIDPAや」と聞いて「なにそれ!楽しそう!」と深く考えずエントリー。後で後悔するんですけどね。
わたくしサバイバルゲーム未経験で、カービンはエリオペの時のプレートしか撃ったことがありません。つまり構えた状態で移動したことがない……エントリーしたことをロード直前になってとても後悔しました。
ロングガンの扱いに自信がなく、怖かったのです。
周囲にもそのこと話したので、おそらくこの日一番、会場全体が緊張感に包まれたと思います。審判も「怖いわー」ともらすほど。
わたし「めっちゃこわいー」
審判「Are you ready? Stand by」
ブザー!
わたしが何をしでかすかわからないので間違ったら撃たれかねません。それは怖かろうと思います。
バリケードからできるだけ離れて立つ。銃口が当たらないように。
角度のキツさに思わず「ええええええ」と声が出てしまった。でもまあ静止画を見るとわりとサマになってるんじゃないかしら。
フォルトライン超えてましたけどね。
T3を狙うとき、また例の外側のフォルトラインをめざそうとしてしまいました。
今度は気づいて、エラー無し。ただ、「おっと間違った」と戻ったりする時間がもったいない。最短距離をスパッと移動したいものです。
わたくしまやもや「え!?」と叫ぶ。あたたかな笑い声が会場に。
クラブルールで銃口が水平より45度上または下に向くとDQ(失格)になる90度ルールというものがあります。なんとなく銃を下に向ける「ストレートダウン」が安全と思っているのでついつい、下に向けそうになるので銃は床と水平に、を心がけて移動。
DQ(失格)になることなく最後のターゲットまで無事に撃ち終わる。
わたしはホッと一息だったのですが、審判は気が抜けません。通常なら「If you finished ……」というレンジコマンドに沿って射手が動くのですが、ホッとしすぎたわたしが何をしでかすかわからないので「まず、マグを抜きましょう、マグをね」と言われマグを抜く。
よいしょとマガジンをポケットに入れる。
まだまだ気が抜けない審判から「弾送りましょうね」とあやすように声をかけられる。
会場では「新鮮ですね」「なかなかもうないシーンですね」という会話が。
安全が確認されやっと「Range is clear」と言ってもらえた。
「怖かった―――――」と子供のように叫ぶ。いい大人がすみません。
こんな調子でPCCで3ステージ。
フォルトラインは超えるし、ノーシュートは撃つし減点だらけでしたけど、DQ(失格)にならずに無事終えることができました。
こんな感じでもありがたいことに他の参加者からあたたかい言葉をいただき、本当にうちのクラブはいい場だなぁと思いました。
経験をつんで練習して上達していけばいい。
「銃を初めてさわる人でも安心して来てください」というのは伊達ではありません。
サバゲとかバリバリにやっててもIDPAとか「競技」は行きにくいと思う方がいらっしゃるようです。まあこれみて安心していらしてください。
次は2020年8月30日です。