人生で初めてエアガンを撃って精密射撃にふれたときのこと

APS

大阪市立西区民センターで行われている射撃教室でアシスタントをしています。生徒さんたちが初めて撃ったブルズアイターゲットに日付を書いて「もし、この先射撃を続けていたらこの日のことを懐かしく思うかもしれませんよー」なんて言いながらお渡ししています。

そんなことをしていると、自分が初めて射撃をしたときのことを書いておかねばならないような気がしました。

忘れてしまいそうな気もするし、記憶をつくってしまいそうな気もするし。実際細かいところは随分忘れている。

なぜ射撃をしてみたいと思ったか

まず、なぜ射撃をしてみたいと思ったかというところからなんですけど。

これが……わからない。

海外旅行に行ったときに観光で実銃を撃ちにいく機会はありました。興味もあったけど他のことを優先させて射撃は選ばなかった。これは一緒に旅をした人の好みも影響したかな。

刑事ドラマは昔から好き。登場人物が鉄砲を撃つシーンが出てくるようなアニメも好きでよく観ていた。

なんとなく銃を撃つというのは「かっこいい」というイメージでした。でもネットでそいうことを調べたこともありませんでしたし、サバイバルゲームの存在もうっすらしか知らない。

そんな私が人生で始めて撃つことになったいきさつとか、なぜこんなにハマったのかとかを忘備録的に残しておきます。

はじめての射撃

chaka先生とはもともと知り合いでした。

ある日「今日は鉄砲があるから」と意味不明の言葉を残して去って行きました。

「鉄砲??」

後で聞いてみたら「エアガンを使った射撃を教えている」と。

共通の友人たちも体験に行ったらしい。彼らにきくと「難しかったけどおもしろかったよー」と。

「なんかおもしろそう」と思いました。

この「なんかおもしろそう」という感覚を大切にしているので、鉄砲を教えてもらいに行くことにしました。

前日にドレスコードと靴の確認をしたのと、とても楽しみにしていたのも覚えています。

実際に撃ってみた

2016年6月16日。

その日がやってきました。当日、どんなだったかなぁ。ここらへんはとてもあやふや。

場所はピアットトーラー。自分以外にどんなメンバーがいたか思い出せません。写真も撮ってもらったりしていません。

画像は3ヶ月ほど後のもの。お勤め帰りの習い事感たっぷり

初めて触ったエアガンはAPS-3。想像より大きくて重たいと思ったと記憶しています。

chaka先生の教え方は今のとはちょーっと違う感じでした。

スタンス、グリップの握り方、サイティングの仕方を教えてもらいました。

・肩幅よりちょっとせまめに足を開く。
・手のひら全体をべたーっとつけてグリップを握る。
・サイトと的を合わせてトリガーをまっすぐに引く。

こんな感じだったかな。

じゃあやってみましょうか、と撃ったものがこれ。

これが他人のブルズアイだったらべた褒めする

自分でもまあまあうまくできたと思いましたし、褒めてもらえました。

10点圏に4発というのはもちろん嬉しかったし、褒めてもらえたのも嬉しかったけど、なにより撃っている時の感覚がなんとも言えないものだったのです。

スタンスできましたか、グリップはしっかりにぎれましたか、できたらすっと銃をあげて黒丸の下にサイトがきて動きが小さくなったらトリガーを引いて……(当時はこうだった)

この一連の流れの中、銃を的に向けているとき、自分と的しかこの世に存在しないぐらいの感覚がありました。遠くの方でchaka先生の声がする、ぐらい。トリガーをひいて、BB弾がターゲットに当たった音で現実に戻る。

とても不思議な感覚だった。あれが集中というやつだと思います。

すごかった。

もう一度味わいたい。

それがきっかけで射撃をはじめて、そしてのめりこみました。

その後、あの感覚を味わったことがないんですけど……。

射撃を続ける

大阪でエアガンを使った射撃を楽しむためには場をつくって維持する必要があります。だから今はそんなこともがんばっています。そんなこんなも今年はコロナの影響でいろんなことが狂いました。

「同じ動作をしたら同じ場所に当たるはず」の精密射撃をしていると自分の体ですら思い通りに動かせないと常々感じています。だから他のことなんて思い通りにいかなくてもしかたない。

あの日より身体も技術も成長したわたしがあの感覚の状態でブルズアイを撃ったらどんな弾痕になるんだろう。

その日を楽しみにたんたんとやっていこう。

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