APS競技を始めて、1年と5ヶ月経っていた。
気づいたらAPSにどっぷりの生活。おまけに自主練会を開催するようになっていた。
「スポーツ苦手、体力も筋力もない、エアガンをさわったこともないような女」がAPS競技にずぶずぶはまって、そして楽しんでいるってことを書いてみようと思う。
APSで人生変わってしまったと思う。
そうそうAPSとは……マルゼンという会社から発売されているエアソフトガンで、法律上「玩具銃」だけど片手射撃競技スポーツに使えるもの。らしいけど正直なところ「よく当たるはずの鉄砲」ぐらいの認識でしかない。
エアソフトガンとかよくわからない。私が使っているのは「APS-3」というやつ。それでよく狙って撃つんだよ。
それぐらいの知識しかない女がはまるほど楽しいのだ。
私のAPSの歴史
歴史というにはあまりにも短すぎるけど、とても濃い1年5ヶ月。
人生何があるかわからない。
知人から「この人鉄砲教えてるのよ」と紹介された人に「関西トップクラスの成績やで」と自己紹介されたところから始まったAPS人生。
沼という表現はあまり好きではないけれど、きっとこれは間違いなくAPSという名の沼だ。
APS初体験まで
APSを体験する日まで不安だった。
ノリと勢いで「行ってみたい」と言ってしまったから。
不安は前日の夜にいきなりやってきた(もうちょっと早く気づけ)。
手ぶらで来てと言われていたけど……
・洋服はどんなのが良いのかな?
・靴はヒールの無いものが良いのだろうか?
・的に当たらないけど大丈夫かな?
あわてて確認したら
・普段着でいいけど「スポーツ」なのでそのへんよろしく。
・靴はヒール無いものが好ましいけど、スリッパ貸せるよ。
・的に当たる当たらないは関係ないし、楽しんで。
あ、意外と普通なんだなーと思いつつもワクワクと緊張が入り混じったこんな不安な感じっていつぶりだろ、という不思議な夜を過ごした。
APS初体験の日
エアガンとはいえ危ないものなんだよーという安全管理のお話を聞いてから、APSの持ち方構え方、そして撃ってみた。
この時が集中力のピークだった。
周りの音が聞こえなくなって自分だけの世界に入ったような感じ。
今あの状態になりたいと思ってもなれない「あの感じ」が快感だった。
これがまたビギナーズラックでいい感じに的に当たってしまった。
そのうえ「とてもお上手でした」とかおだてられて……。
練習会に通う日々
調子に乗った私は練習会に通い始めた。
毎週木曜日が難波のピアットトーラーでのAPS練習会。
通い始めてからほとんど休んでない。
APSを撃つだけでなく、ストレッチを考えたりしだした。
この辺から少しずつ狂い始めたんだろうな。
ツイッター始める
そうそう、APS用のアカウント作った。
ちまちまつぶやき始めて、シューターの方々と少しずつ交流させてもらう。
ここで感じたのが「射撃の上手な人は頭が良くてツイートもおもしろい」ということ。
本当はもっとたくさんの人をフォローしたいけど怖くてできない小心者。
試合に出る
今までに2回「公式練習会」という名の試合に出ました。
まーいい歳してものすごく緊張。射座で生まれたての小鹿のように震える震える。
最初の試合の後なんかほんと泣きそうになりましたもん。
そろそろ3回目の試合だけど多分同じように震えるやろなーと。
ついに遠征までも
いろんな場所で開催されているAPSの練習会に参加してみたいと思っているけれどなかなか時間も財布もあれですね。
というか、関西をほとんど出ない私がAPSのために遠征……もうどうかしているとしか思えないけど2カ所遠征しちゃいました。
岡崎の練習会に参加
岡崎シビコで非公式練習会があるということで、その日予定空いてるよなー。じゃあ行っちゃうか!で愛知県岡崎市まで。
ここでマック堺さんに始めてお目にかかりました。
博多の練習会に参加
ツイッターで仲良くしてくれているenzoさん主催の練習会、いつもは日曜日なのにこの日はたまたま土曜日。
じゃあ行っちゃおうか!と人生初の九州へ。
いやー楽しかったなー。
御堂筋シューティングクラブのうつぼ練習会立ち上げのお手伝い
御堂筋シューティングクラブ(MSC)というエアソフトガンを使って競技を楽しむ集まりのクラブメンバーになっているのですが、そのMSCが大阪市中央区の靭(うつぼ)テニスセンターの地下会議室で練習会を定期的に開催することになった。
その練習会の立ち上げのお手伝いをした。とてもいい経験だった。
今までの人生で学んだことをここで全て出し切ったと思う。
私がAPS撃たなくなってもずーっと続いたらいいな、と思えるステキな練習会(ほぼ自己満足)。
自主練会を開催する
いつも同じ場所で練習すると慣れたり甘えたりが出てくるような気がして、北浜のBBBARで自主練会を開催することにした。
1人で自主練するのでも良かったけれど、もう狂い始めている私は「自主練会」という形をとった。
どうせならAPSのこともっと知ってもらいたいなという思いがあり、そのためにはAPS本体、撃つ姿を見てもらうのが1番なので人を集めちゃえと思ったわけである。
お店のオーナー、マスターだけでなくお客さんもAPSに興味を示してくれたりしてとても嬉しい(私はどこに向かうのだ)
APSの何がそんなに楽しいのか
実はそれがうまく説明できなくて困っている。
ただ言えるのは「APS楽しいよ」ということ。
この歳になると日常で大きく感情が動くことはない。なんとなく1日が終わる。
そんな毎日に「試合での緊張」「思うような結果が出ない悔しさ」「新しい発見」「うまくできた喜び」といった子どもの頃には味わったけど忘れてしまった感情に巡り合えるのは最高に楽しい。
ほかには的を狙っている間は余計なことを考えない時間があるのがいい。
考えたら当たるものも当たらない。笑
日常の悩み事、仕事のこと、人間関係……
生きているといろいろとあるけど、APSを撃っている間はそんなことを忘れてる。
ここまでどっぷりはまるのは特殊だと思うけど、ぜひもっとたくさんの人がAPSの楽しさを知ってくれたらいいなーと思う。
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